ケンブリッジ(イギリス)の渡英準備と滞在記

2019年秋からケンブリッジに滞在中。息子二人を育てながら、パン作りもたのしんでいます。

NHS 111(救急外来)

大学までは自転車通学をしている夫。帰宅時はニコニコと、ただいまー😀と帰ってきます。 

昨日も夫の帰宅時に、息子と「お帰りー!」と出迎えたところ、夫は真っ青な顔をして「自転車同士でぶつかって転んだ。腕が痛い。」と。滅多なことでは痛いと言わない夫のただならぬ様子に驚き、焦りました。

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日本だったら、整形外科や接骨院に行けば良いと分かりますが、イギリスではどうしたら良いのか。救急車を呼ぶほどではないし、GP(かかりつけ医)も違う気がする、、

とにかく、夫の一大事にどうしたら良いのか分からず、私はオロオロしていたところ、夫が自分でNHS 111に電話をかけました☎️

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NHS 111は救急車をよぶほとではないけれども、緊急事態の時に相談ができる窓口です。

https://www.nhs.uk/using-the-nhs/nhs-services/urgent-and-emergency-care/nhs-111/

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電話をかけ、数分の自動音声の後にオペレーターにつながりました。

第一に聞かれたことは、電話番号。次に生年月日と名前。最後に症状を伝えます。

出血はあるか、どのように痛むか、腕以外は何処か痛むか?など、かなりくわしく聞かれた後に、「Addenbrooke's Hospital(最寄りのNHS Hospitalです)に1時間以内に行ってください」とのことでした。

よかった、今から診察をしてくれるんだ!!と心底ほっとしました。イギリスはなかなか病院で診てもらえないと思っていたので、大事の時は医者にかかれるんだ、と、安心しました。

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この時は既に夕方の6時を回っており、空腹の息子のために、夕飯用のスープをスープジャーにいれて、おにぎりを大急ぎでにぎり、夫と息子を連れて車で病院に向かいました。

向かった部署はA&E(Accident & Emergency)です。待合室をみたところ、ざっと50人くらいの患者さんがいたように思います。

病院の到着順に看護士さんに呼ばれ、症状を伝えてから待合室に通されます。

夫が看護師さんと話をしている間に、息子に家から持参した軽い夕飯をたべさせました。そして、患者数を見て、3〜4時間はかかるだろうと判断し、夫を残して帰宅しました。

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病院の受付から約4時間後に夫はタクシーで帰宅。レントゲンの結果、肩と膝の骨折でした。腕を吊る用のバンドと、痛み止めの飲み薬を処方されました。全治6週間程度とのこと。薬局で購入した痛み止め薬を除き、診察料や器具代などは無料でした。

夫曰く、子供は優先されること、重症な患者は最優先だったとのことです。

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ケンブリッジは自転車がとてもメジャーです。自動車とほぼ対等の扱いをされており、車道の真ん中を走ることもあるし、かなり速いスピードで走っています。

夫は昔から自転車が趣味で、ケンブリッジに来てからは、より一層自転車に楽しそうに乗っていました。今回の事故は、過信や慣れからくる気の緩みもあったのかもしれません。事故は一瞬で起きます。私も気をつけなくてはと思いました。

夫はかなり腕が痛むようで、また、事故をおこしたということに反省をしているのか、全く元気がありません。(楽しみにしていた今週末のエジンバラ旅行は延期になり😭)本当は、「もー!!何してんの!気をつけてよ!😠👊」と夫に怒りたい気持ちもありますが、「骨折だけで済んでよかった、車道に飛び出して車に轢かれなくてよかった」と、伝えて励ましています。