ケンブリッジ(イギリス)の渡英準備と滞在記

2019年秋からケンブリッジに滞在中。息子二人を育てながら、パン作りもたのしんでいます。

NHSでの出産について③

カンガルーケアを希望していたので、ミッドワイフがすぐに息子を私の体に乗せてくれました。手術室に移動するまで、ずっとだっこをしていました。

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しばらくして、あら、胎盤が出ないわね。というミッドワイフの言葉が聞こえてきました。

まだ余裕な感じでしたが、両足に促進剤の注射を打っても胎盤はでてこず。

ベテランのミッドワイフが登場しても、やっぱりでてこず。

医者が来て、むりやり取り出す処置をしても出てこず。これが、拷問。

ちなみに、妊娠してから初めてお医者さんに会いました‼️

さらにベテランの医者が登場。

手術の内容や、もしかすると輸血になるという可能性を伝えられました。寝たまま、同意書にサインと日付を記入しました。

手術室に移動。

はじめての下半身麻酔を経験しました。

リタイアして、週3日働いているという医師が隣に座って、手を握って話しかけてくれました。

が、「シフトが終わったから帰るね!」と(笑)

だんだんと、ベッドの周りが騒がしくなってきたことに気がつく。医者も看護師も10人くらい集まってきて、なんだかバタバタしているなぁと、記憶の遠くで感じる。

※この時、大量出血をしていたそうで、寒気でガタガタ震え始める。

シフトが終わったから帰るね、と言ったベテラン医師も戻ってきていることに気がつく。

「4パイントの失血をしました。1.5リットル輸血しました」と報告される

手術が終わり、リカバリールームと呼ばれる部屋に入れられる。

(夫と赤ちゃんが待っていました)

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リカバリールームでは、通常出産ではなく、スペシャルケアが必要な人が赤ちゃんと一緒に入院しています。

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まだまだ失血の寒さでガタガタ震えているのに、

「では赤ちゃんに授乳をしてくださいね。」と言われて、鬼だ👹と感じる。もちろん、下半身はまだ動かないし、両手に点滴が刺さっていました。

赤ちゃんは空腹で泣いているので、朦朧とした意識の中、授乳しました😭

ベッドの上から赤ちゃんを落とすのが心配で、夫に赤ちゃんをしっかり抱いててもらう。

20時頃

配膳係の方から、「パンを食べますか?コーヒーですか?紅茶ですか?」と聞かれる🍞

「でたー❗️噂に聞いていた、産後のパンの食事だ!!噂は本当だった!!」とすこし笑えてきました 笑

イギリスのよくあるペラペラの薄いパン2枚とジャム、紅茶を持ってきてくれました☕️

※お腹が空いたので、夜中に頂きました。

20時半頃

コロナの影響により、同伴者は出産後2時間のみの滞在しか許されていません。そのため、夫は帰宅。

 

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リカバリールームでは一晩お世話になりました。常に視界の中に看護師さんがいてくれて、かなり心強かったです。

1時間おきに検温などのチェックで様子を見にきてくれました。

 

つづきます